看護師の中で今後認知症ケアで本格的にキャリアアップしたいと思っている人はいませんか?看護師の取得できる認知症ケア関連の資格はいくつかあります。資格を取得しておくと、認知症ケアの仕事も確保しやすくなります。

まずは認知症ケア専門士です。日本認知症ケア学会という一般社団法人が2005年に創設した資格で、認知症ケアの実務経験3年以上ある看護師などを対象に行われる試験です。2021年時点で資格保有者は5万人以上いますが、そのうちの約15%は看護師といわれています。3年以上の実務経験がないと取得できない資格なので、認知症に関する専門知識やスキルを持っている看護師と見られます。筆記の1次試験と論述の2次試験両方に合格して、倫理研修を受講すると資格取得できます。

認知症ケア指導管理士も看護師におすすめの資格の一つです。職業技能振興会という一般社団法人が認定している資格で、2010年に創設された民間資格になります。認知症ケアの知識が身に付くだけでなく、ケアする人の指導と管理職的な仕事をしたい人におすすめの資格です。この資格は、初級と上級で2つのレベルに分かれています。まず初級資格を取得して、1年以上経過して上級試験の受験資格が得られます。認知症ケアに関するより深い知識が得られるのがこの資格取得のメリットです。

認知症ケア指導管理士は、認知症患者への薬物療法や在宅介護の家族への寄り添い方なども学習できます。本格的に認知症ケアをしたい看護師は、認知症ケア指導管理士の資格取得を検討してみると良いでしょう。